トーク力 HOME > 芸能人のトーク力 > 明石屋さんまのトーク力 > 明石屋さんまのトーク力(さんまのまんま・10年10月17日)その2
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前回に続き今回も、10年10月17日放送の
「さんまのまんま」 の中での、さんまさんとゲストとのやり取りから
人間関係力(会話力など)を学びたいと思います。
番組名:「さんまのまんま」
guest: 後藤真希
放映時間:13:00〜13:30
さんまのまんまは、毎回、ゲストがさんまさんに
お土産を持ってくるのが恒例になっているのですが、
今回、後藤さんは、そのお土産に、
新曲のCDとそのプロモーション用のクリアーファイルなどを持ってきていて、
そのファイルには、ウエストの露出した服を着て、
ウエストのくびれを強調したポーズをしている後藤さんの姿が載っていて、
それに対してコメントしている後半のトークから
今回は分析してみたいと思います。
さんま:「(クリアーファイルを見ながら)スタイルええよねぁ。」
後藤真希:「おっ、ありがとうございます。」
さんま:「なあ、自信あんねやろなぁ。」
後藤真希:「いやあぁぁ、でも、もう、」
さんま:「おう。」
後藤真希:「最近、水でも太ると思って。」
さんま:「ヘェッ??」
後藤真希:「秋から、冬になるじゃないですか?」
さんま:「おう」
後藤真希:「もうね、夏だったら、結構水分とっても汗とかで出るけど、溜まってくんですよ。」
さんま:「え?25ぐらいになると、ってこと?」
後藤真希:「いや、でも、(自問するように)体質的に昔っから?」
さんま:「うん。」
後藤真希:「冬は、ちょっと肥えるんですよ。」
さんま:「あっまぁまぁ、 これはもう女性全員そうやよね。脂肪つけさすねんからな。」
後藤真希:「あと、よく冬とか、短パンとかミニスカートとかで足出してる方が細くなるだとか言うじゃないですか?」
さんま:「ほうほう」
後藤真希:「あれ逆ですからね。」
さんま:「えっ?」
後藤真希:「あの、寒さに(足を)さらすと、その」
さんま:「その分、脂肪がつくからか!?」
客席:「へえええ」
後藤真希:「そう。だから、もう寒いときはレギンスでも何でもいいから履いて守ってあげないと。」
さんま:「ああ、ああ、それ、合ってる合ってる、あの、せやわ。身を守ろうとして。」
後藤真希:「そうそうそう。」
さんま:「人間ってな。」
後藤真希:「そう。」
※ 前回に続き、褒められた時のリアクションはどうしたらいいか?
について、
前回は、
さんま:「スタイルに自信あんねやろ?」
後藤真希:「いやあ、でも最近なかなか運動できなくて」
というのもダメという話をしましたが、これは
さんま:「運動しなくても痩せてる、っていう自慢に聞こえるよね。」
とか言われかねないということが原因で、
さらに、明らかに褒められているポイントが
一般的に見て優れているときは、
他の人と変わらない、と言ってしまうと、
それも批判されかねませんので注意と言いました。
<例>
さんま:「スタイルに自信あんねやろ?」
後藤真希:「いやあ、皆さんと変わらないですよ。」
さんま:「全然ちがうやろ!ゴマキの方が細いに決まってるやんか。」
となりますので。
また、一般的に下の人を逆に褒めるのも
良くないと前回言いましたが、前回はそこで終わっていたので、
今回はそこからお話ししたいと思います。
では、なんで一般的に下の人を逆に褒めるのも
良くないのかを例で言うと、
さんま:「スタイルに自信あんねやろ?」
後藤真希:「いやあ、でも私太りたいんですよ。
ポッチャリの子とかカワイイじゃないですか。」
さんま:「何やそれ、自慢げに。憎たらしい。
痩せられなくて困ってる人がいっぱいおるって言うのに。」
こうなりかねないので良くないわけです。
さらに、もちろん、下の人を見下すのは、言うまでもありません。
しかし、相手と比べてもOK、なとき
というのもありますよね。
<例>
さんま:「スタイルに自信あんねやろ?」
後藤真希:「いやあ、(もし、相手の人やその周りの人が
一般的に見ても同じぐらいか自分より優れていたら、) さんまさんの娘さんに比べたら。」
さんま:「いや、うちはそうでもないねんで。」
と言ったり、
さんま:「スタイルに自信あんねやろ?」
後藤真希:「いやあ、さんまさんに比べたら。」
さんま:「お前、誰と比べてんねん。」(笑)
こういうこともできます。
後者は、もちろん笑いをとるときの言い方ですが。
だから、良くある褒められたときのリアクションとしては、
後藤真希:「いやあ、あなたに比べたら。」
後藤真希:「さんまさん(あなた)は、昔から痩せてますよね。」
というのがよくあるパターンで、使えますよね。
つまり、 "褒め返す" ということ。
ここまでをまとめると、
≪褒められた時に使えるリアクション≫
"褒め返す"
"否定する"
"悩みをいう"
これらが有効なリアクションと言えますね。
ただ、褒め返すときは、
相手が一般的に明らかに下であったり、
その褒め言葉に当てはまらないときは
もちろん使えないので注意ですよね。
後藤真希:「いやあ、あなたに比べたら。」
って言ってる相手が、ふくよかだったり、男性だったり。
男性のときはあえていう事で笑いになりますが、
基本は使えないでしょうね。
ですので、そういったときは、"褒め返す"テクニックは使わず、
ただ否定だけしておけばOKだと基本的には言えるでしょう。
そして、否定するときは、否定してるからといって
たとえば明らかに痩せている人が
「太っていますよ。」という悩みを言うのは
必ずしも良い返しとも言えないと思いますので、
そうであれば、ただ余計なことは言わずに
謙遜していれば良いでしょう。
また、続けるときは、「太っている。」という悩みとは
ちがう悩みを言うことに気を使うと良いといえますね。
では、ちがう悩みとはどのような悩みを言うのがOKなのか?
これについて、具体的に良い悩みと悪い悩みを分けて説明してみたいと思います。
<ダメな悩み>
「でも私、太ってるんです」
「痩せられないんです」
「ダイエットが続かないんです。」
「良いダイエット法を探すのが大変で・・」
「ダイエットが嫌いで」
<良い悩み>
「水でも太ると思っている」
「健康のために痩せようとは思っているんですが
健康オタクと言われすぎて困っているんです」
「健康の悩みがたくさんありすぎて」
「でも、最近、食べるものに過剰に意識しすぎてて」
「最近、○○ダイエットをしているけど、○○の悩みがあって」
「ダイエットの悩みが多くて」
「ダイエットが大変で」
「太る悩みが絶えなくて」
「「太る脅迫間があって」
では、なんで、上はダメで下はOKなのか?
これは、その悩みが
(相手から見て)
解決しているか、していないか
これがポイントになると思います。
つまり、相手から見たときに、
"相手にとって"それが悩みとなるかならないか、
このチガイだと考えられます。
上の悩みは、他人の立場からしたら
解決していると思われるが、
下の悩みは、解決していない感じがします。
言いかえれば、上の悩みは、太ってる、痩せられないと悩んでいても
実際に他人から見たら十分痩せているように相手からしたら見えますので、
それは、相手から見たら、"悩みではない"
つまり、解決していると判断されてしまうのです。
だから共感できないわけです。
悩みと認めてもらうには、相手から見ても、
解決していないと思わせる悩みをいうことが必要なんですね。
また、他にも有効な方法として、
"否定で返す"
"褒められる前の展開に戻る"
これらも有効です。
"否定で返す"とは、
<例>
さんま:「スタイルに自信あんねやろ?」
後藤真希:「どこ見てんのよ。」
さんま:「スタイルに自信あんねやろ?」
後藤真希:「さんまさん、女性にそういうこと言ったら
最近はセクハラになるらしいですよ。」
このようなリアクションで、否定するわけですね。
これは、褒め返すのとは逆と言えます。
また、"褒められる前の展開に戻る"とは
今回の後藤さんの話で言えば、
新曲紹介のためのクリアーファイルの話をしていたので、
さんま:「スタイルに自信あんねやろ?」
後藤真希:「いえ、そんなことないですよ。
そのファイルちゃんと持って帰ってくださいよ。」
さんま:「スタイルに自信あんねやろ?」
後藤真希:「いやぁ、 その(ファイルの衣装の)
ポイントはへそピアスなんです。かわいいでしょ?」
このように言ったり、もう少し幅を広げて、
さんま:「スタイルに自信あんねやろ?」
後藤真希:「いやあ、 ちゃんとCD持って帰って聞いてくださいね。」
このようなリアクションをすることで、
褒められたことをなかったことにする方法、と言えます。
では、これらを踏まえて、今回ご説明した
褒められた時の良いリアクションをまとめると
"褒め返す" "否定で返す"
"悩みをいう"
"褒められる前の展開に戻る"
このようなテクニックが有効となり、
それぞれには、先に書いたような細かいコツがあるというわけです。
つまり、褒め返すときには、一般的にも相手(orその周り)の方が
あなたと同じかそれ以上であるときなどに使ったり、また
<例>
さんま:「スタイルに自信あんねやろ?」
後藤真希:「いやあ、さんまさんのような方に言われると照れますね。」
としても良く、また、悩みを言うときは、
相手が悩みと認めることをいうことがポイントと言えます。
今回のテクニックのコツをもう少し言い換えれば、
"褒め返す" = 受け入れないで、100%同じものを返す
"否定で返す" = 受け入れないで、100%反対のものを返す
"悩みをいう" = 受け入れないで、少し変化させて返す。
"褒められる前の展開に戻る" = 避ける
例外として、笑いが欲しいときは、
冗談っぽく肯定する。
ようするに、基本は、
"受け入れない"
わけです。そのあとで、
・100%そのまま同じことを言い返すか、
・100%反対のことを言い返すか、
・少し反対のことを言い返す(少し変化させて返す。)
・話を戻す
例外として、笑いが欲しいときには、
受け入れることが効果的になり、
そのときは、冗談っぽく肯定することがポイントとなり、
それらが、褒められた時のスムーズなコミュニケーション
と言えるのではないでしょうか。
では今回は、この辺で♪(^^)
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